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国民生活金融公庫から借りる方法。意外に知らない国金の利用方法を解説

国会議事堂 方法

起業をしようと思ったとき、銀行に融資の依頼をしたところで、過去に実績がない人は相手にされません。

銀行はリスクの高い融資を避ける傾向にあるため、これから始めるという人がお金を借りるなら国民生活金融公庫がおすすめです。

ここではそんな国民生活金融公庫からお金を借りる方法について、わかりやすくご紹介します。

これから起業を考えているという人は、ぜひ参考にしてください。

このページでわかること

国民生活金融公庫は日本政策金融公庫に統合されましたが、国民生活事業として、以前と同じように融資を行っています。

融資内容は事業資金と教育ローン、年金担保融資の3つ分けることができ、事業資金は銀行が融資を断るような人でも、事業計画次第で融資を受けることができます。

いずれの融資も金利が低く、返済期間が長くできるため、無理のない返済ができるという特徴があります。
融資を受けるための審査もありますが、きちんと返済できることを示すことができれば、問題なく借りることができます。

国民生活金融公庫は2008年に日本政策金融公庫に統合

日本政策金融公庫は政府系金融機関のひとつで、国民生活金融公庫、中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫が統合して作られました。

沖縄以外の47都道府県(沖縄は沖縄振興開発金融公庫が同様の役割を担う)で営業展開をしています。

国民生活事業:旧国民生活金融公庫
中小企業事業:旧中小企業金融公庫
農林水産事業:旧農林漁業金融公庫

昔から利用している人は、今でも国民生活金融公庫と呼んでいることもありますが、実際に利用するのは日本政策金融公庫の国民生活事業です。

「国民生活金融公庫からお金を借りる=日本政策金融公庫からお金を借りる」ということを頭に入れておいてください。

国民生活金融公庫で利用できる融資制度

  • 普通貸付
  • セーフティネット貸付
  • 新企業育成貸付
  • 企業活力強化貸付
  • 環境・エネルギー対策貸付
  • 企業再生貸付
  • 生活衛生貸付
  • 国の教育ローン
  • 恩給・共済年金担保融資
  • その他の融資制度

国民生活金融公庫で利用できる貸付の種類は大きく分けて10種類あります。

個人企業や小規模企業向けの小口資金を借りることができ、平均融資額は700万円程度になっています。

それぞれの貸付についての詳細は日本政策金融公庫のHPを参考にしてください。

日本政策金融公庫融資制度一覧:https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/index.html

国民生活金融公庫でお金を借りる手順

国民生活金融公庫でお金を借りる手順は、資金の使用用途によって相談先や申請先が違います。

それぞれの借入方法について簡単に説明します。

個人小企業の方が借りる手順

  1. 事業資金相談ダイヤル・支店窓口・商工会議所等で相談する
  2. 支店・郵送・インターネットで申込み
  3. 日本政策金融公庫による面談を行う
  4. 契約手続きを行い、希望の金融機関の口座へ資金が融資される
  5. 返済

どのような資金を借りるのかによって申込時に必要となる書類が変わりますが、必須なのは最近2期分の申告決算書・確定申告書・決算書など事業の収益が分かる書類です。

その他にも必要な書類がありますので、まずは相談することから始めましょう。

まずは窓口や電話で相談することから始めましょう。

創業予定の方が借りる手順

  1. 事業資金相談ダイヤル・支店窓口で相談する
  2. 支店・郵送・インターネットで申込み
  3. 日本政策金融公庫による面談を行う
  4. 契約手続きを行い、希望の金融機関の口座へ資金が融資される
  5. 返済

これから事業を始めるという場合の手順は、個人小企業の方が借りる手順と大きな違いはありません。

創業予定の方の相談窓口が、日本政策金融公庫に限られているだけです。

借入時にはまだ収入がない状態ですので、書類としては創業計画書を提出します。

生活衛生関係の事業を営む方が一般貸付を借りる手順

  1. 事業資金相談ダイヤルで相談する
  2. 都道府県生活衛生主管部(局)へ推せん書交付申請
  3. 支店もしくはインターネットで申込み
  4. 日本政策金融公庫による面談を行う
  5. 契約手続きを行い、希望の金融機関の口座へ資金が融資される
  6. 返済

生活衛生関係(飲食店・理容店・クリーニング等)の事業を営む方が一般貸付を借りる場合には、申込みをするときに推せん書の添付が必要になります。

このため、申込み前に都道府県生活衛生主管部(局)へ推せん書交付申請を行います。

生活衛生関係の事業を営む方が振興事業貸付を借りる手順

  1. 生活衛生同業組合や最寄りの支店で相談する
  2. 加入している生活衛生同業組合の長へ「振興事業に係る資金証明書」交付申請
  3. 支店もしくはインターネットで申込み
  4. 日本政策金融公庫による面談を行う
  5. 契約手続きを行い、希望の金融機関の口座へ資金が融資される
  6. 返済

生活衛生関係の事業を営む方が振興事業貸付を借りる場合には、まず生活衛生同業組合や最寄りの支店で相談を行います。

次に加入している生活衛生同業組合の長に対して「振興事業に係る資金証明書」交付申請を行う必要があります。

教育ローンを借りる手順

  1. インターネット・郵送で申込み
  2. 審査結果の連絡
  3. 郵送もしくは来店して契約
  4. 申込み人名義の金融機関の口座に融資額が入金される
  5. 返済

教育ローンを借りる場合は、事業資金を借りる場合には来店不要で、申し込みから融資まで20日程度で完了します。

申込みは受験前・合格前でも行え、決定した融資をキャンセルすることも可能です。

国民生活金融公庫からお金を借りるメリット

  • 安い金利でお金を借りることができる
  • 銀行から融資を断られても融資を受けられる
  • 返済期間が長い
  • 事業資金など大金を借りられる

安い金利でお金を借りることができる

国民生活金融公庫の金利は利用する融資制度や融資期間、担保・保証人の有無によって違いがあり、非常に複雑になっています。

とはいえ、金利の高い無担保・無保証人の新創業融資制度でも、最大で年2.65%以下ですので、かなり低い金利で借りることができます。

銀行から融資を断られても融資を受けられる

銀行は利益を追求するため実績のある事業に対してのみ融資を行います。

このため、経営が黒字でないと融資をおこなってくれませんし、これから創業するという人には融資をしてくれません。

ところが国民生活金融公庫は国内の経済が活性化させるために、事業の支援を行います。

このスタンスの違いがあるので、銀行から融資を断られた人でも、事業計画さえしっかりしていれば、融資を受けることができるのが国民生活金融公庫の大きなメリットです。

返済期間が長い

国民生活金融公庫で借りられる運転資金なら7〜8年、設備資金なら10〜20年も返済期間があります。

借りる金額にもよりますが、返済期間が十分ありますので、時間をかけて事業を起動に乗せることができます。

しかも金利が低いため、利息の支払いも少なくて済みます。

事業資金など大金を借りられる

平均の借入れは700万円とお伝えしましたが、制度としては普通貸付けなら4800万円も借りることができます。

新規開業資金なら、7200万円(運転資金は4800万円)といった、大きなお金を借りることができるのが、国民生活金融公庫のメリットのひとつです。

もちろん、融資額が大きくなればなるほど事業計画の精度を高める必要がありますが、将来性のある事業に関しては、大きな投資を行ってもらえます。

国民生活金融公庫からお金を借りるときの注意点

国民生活金融公庫は銀行で融資を断られた人でも、高額な借入れが可能ですが、もちろん誰でも簡単に融資を受けられるわけではありません。

融資を確実に受けるための注意点がありますので、どのような点に気をつければいいのか見ていきましょう。

  • 面談では借りたい金額とその根拠を示せる資料を用意しておく
  • 面談では借りたお金をどうやって返すのかを明確にしておく
  • 信用が重要ですので面談はスーツで行く
  • 審査には1ヶ月程度かかるため余裕を持って申込みをする

確実に借りるために重要なのは事前準備です。

いくら借りたいのかをはっきりさせ、そしてなぜその金額になるのかを、面談できちんと応えられるように資料を用意しておきましょう。

さらに、借りたお金をどうやって返済していくのかも示す必要があります。

「いくら借りれますか?」というような質問は絶対にNGです。

これでは、融資額に合わせて事業規模を変えると言っているようなものです。

そうなると収益も変わってきますので、手元にある事業計画書が何の意味もない紙切れになってしまいます。

自分の事業計画に自信を持って面談に臨むようにしてください。

そのときは、できればスーツのような無難な格好をしておきましょう。

信用できるかどうかは第一印象で決まってしまいますので、きちんとしていることを示すためにも、清潔感のある服装で面談を受けましょう。

また、国民生活金融公庫からお金を借りるには、申込みから融資開始まで1ヶ月程度かかります(教育ローンは20日程度)。

開業予定日から十分に時間をとっておかないと、必要なときにお金が手元にないということになりかねませんので、できるだけ早いタイミングで申し込みを行いましょう。

国民生活金融公庫は小規模事業者にとっての強い味方

これから創業しようという人や、新規事業展開をしようと考えている人にとって銀行からの融資はとても高いハードルで、多くの人が融資を断られています。

そのようなときに、闇金業者のような違法な業者を頼るのではなく、国民生活金融公庫から借りるようにしましょう。

国民生活金融公庫は銀行が融資を断るような人でも、事業内容がしっかりしていれば、積極的に融資を行ってくれます。

金利も低く、大きな額を借りることができますので、小規模事業者にとっては、なくてはならない存在でもあります。

お金を借りるためには、事業計画書がしっかりとしていることが必須ですが、それは事業を成功させるために必要なものです。

融資を認めたくなるような、精度の高い事業計画書を作り、事業をしっかりとサポートしてもらいましょう。

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