家族や知人から、お金を借りたことのある人は多いですよね。
飲み会でお金が足りなかったときや、代引で買った商品の支払いを親に立て替えてもらったり、家を建てるときのお金を親から貸してもらったりした人もいるのかもしれません。
でも、親しき仲にも礼儀ありという言葉がありますように、人からお金を借りるときには気をつけたいルールやマナーがあります。
ここではどのようなルールやマナーがあるのかについて、わかりやすくご紹介していきます。
このページで分かること

「ジュース代貸して」「これ買って」の程度なら許せても、
まとまった額の借金となると話が違ってくる。
信頼関係を保つためにも、ルールやマナーを知っておくことが大切だ。
お金に困ったときに、金融機関から借りるのではなく家族や知人からお金を借りると、利息なしや低金利で借りることができます。
金融機関のような審査も手続きもいりません。
信頼関係があれば、すぐに貸してもらえるというメリットもあります。
ただし、お金を借りることで、その信頼関係が崩れることもあります。
予定通りに返済できなかったときには、相手に迷惑をかけることになり、それが理由で疎遠になることも珍しくありません。
家族や友人からお金を借りるときは、絶対に返済できる金額までにして、借用書などで記録を残しましょう。
人間関係を崩さないためにも、高額な借入れをする場合には、利息を払ってでも銀行や消費者金融などのカードローン利用をおすすめします。
家族や知人からお金を借りるメリット・デメリット
それではまず、家族や知人からお金を借りるメリットとデメリットについてお伝えします。
すでに分かっているかもしれませんが、意外なデメリットもありますので念のため確認しておいてください。
メリット
家族や知人からお金を借りるメリットには次のようなものがあります。
- 手続きの手間が要らない
- すぐにお金を貸してもらえる
- 無利息や低金利で借りられる
親しい人から借りるメリットをまとめると「手軽に借りることができる」ということです。
信頼関係があれば「申し訳ないけど、いま手持ちがないからちょっと貸してくれる?」というだけで、貸してもらえます。
金融機関のように面倒な手続きも審査もありません。
利息を払うと言っても、受け取ってくれない人のほうが多いですよね。
銀行や消費者金融ですと、年10%以上の金利がかかることも珍しくありません。
ただし、このような気軽さが後々に問題になることがあります。
どのような問題になるのかは後ほどお伝えしますが、親しい人からお金を借りる場合でも、本来はある程度のルールやマナーに則って行う必要があります。
デメリット
家族や知人からお金を借りるデメリットには次のようなものがあります。
- 信用をなくすことがある
- 悪い噂を流されることがある
- 2度とお金を借りる事ができなくなることもある
- 少額でもトラブルになる

返せないと悪い噂が立つのは当然だが、返したとしても信頼関係が崩れることはある。
こればっかりは誠実な態度を見せていくしかないな。
借りたお金をきちんと返すことができれば問題ないのですが、返済できなかったり、返済を忘れたりしてしまうと大事になってしまうことがあります。
まず、貸してくれた人からの信頼をなくしてしまいます。
周りの人に「あいつはお金を返さないやつ」と噂されるかもしれません。
そうなると貸してくれた人だけでなく、他の人からも借りることができなくなります。
こうした人間関係のこじれが、発生するのが人からお金を借りるときの大きなデメリットです。
このようなデメリットは、金額の大小にかかわらず発生するというのも気をつけなくてはいけません。
トラブルにならずに人からお金を借りるコツ
家族や知人からお金を借りるときには、この2点を守るようにしましょう。
これだけで、不要なトラブルを回避することができます。
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
口約束で借りない
家族や知人からお金を借りるとき、トラブルになる原因が口約束にあるということが珍しくありません。
口約束ですので、返済期日や借入金額が曖昧になってしまいがちです。
お互いの認識の違いから、言った、言わないでトラブルになり、人間関係が壊れてしまうことがよくあります。
自分はしっかりしているつもりでも、人間の記憶力は意外とあやふやなものです。
ちょっとしたメモがあるだけ回避できるわけですから、口約束だけでの借りるようなことのないように気をつけましょう。
借用書などの証拠を残す

金額や借りた日付、返す方法などを書面に残しておくことで後からの認識違いによるトラブルを避けられるんだ。
メモをするだけでもトラブルを回避できますが、もう1歩進めて、借用書を作成しておくとさらに安心です。
特に親からお金を借りるときに、借用書を作っていないと贈与になってしまいますので、払わなくてもいい税金を払わされることがあります。
借用書といっても、わざわざパソコンなどで作る必要はありません。
手書きでもいいので、下記の内容を記載してください。
- 金額
- 借りた日付
- 返済期限
- 利息の有無
- 利率
- 自分の名前と住所
- 貸してくれた人の名前
これらを紙に書き出し、表題に「借用書」と記載しておきましょう。
借用書ができたら印鑑を押すかサインを入れておいてください。
そのうえでコピーを取り、コピーは自分で保管しておきましょう。
ここまですれば、認識の違いは起こりません。
利息について記載していますが、友人から借りる場合には利息はなくてもかまいませんが、家族から借りる場合には0.1%でも利息をつけておきましょう。
これも贈与であることを疑われないようにするためのポイントですので、110万円以上借りる場合は必ず金利設定をしてください。
家族や知人からお金を借りるときの注意点
家族や知人からお金を借りる場合、下記の点に注意してください。
これらを守らないと、大切な信頼関係を失うことになりかねません。
注意すべきポイントを詳しく見ていきましょう。
借りたお金はできるだけ早く返す
借りたお金は返済期限前であっても、1日でも早く返すようにしましょう。
貸した側は返済日が近づくと、本当に返してもらえるのか不安になってきます。
返済期日まで連絡がまったくないと、返してもらえないかもと疑心暗鬼を生じてしまいます。
友人や家族といい関係を維持したいのであれば、そうなる前に返済してしまうのが理想です。
返済できる状態になったら、相手が不安な気持ちになる前に返済する。
予定通り返済できる場合も、前日にきちんと「明日返済するのでよろしくお願いします」と連絡しておきましょう。
嘘をつくなど信頼を損なうようなことをしない
人にお金を借りるときには、絶対に嘘をつくような、信頼を裏切るような行為はしないでください。
お金が必要な理由もそうですし、もし返済日が遅れそうな場合なども、本当の理由をきちんと伝えるようにしましょう。
お金の貸し借りは金融機関から借りるにしても、個人から借りるにしても、重要なのは信頼関係です。
自分を信用してもらいたいのであれば、まずは自分が相手を信用することです。
そのためには、お金が必要な理由が恥ずかしいことでも、嘘をつかずに伝えるようにしましょう。
繰り返して借りない
同じ人から借りられるのが1回だけだと考えてください。
飲み会のお金で数千円借りるくらいであれば、何回借りてもきちんと返済できれば問題ありませんが、1万円以上借りるというのを何回もしていると、「いい加減にして欲しい」と思われてしまいます。
頻繁にお金を借りるというのは計画性がなさすぎますし、家計の収支バランスが完全に崩れています。
それを改善しようという姿勢もなく、繰り返し貸してもらおうとすると、自然とその人が離れていってしまいます。
安易に借りないためにも、家族以外の人からの借入れは1回までにしてください。
利息なしで借りたら、返済するときにお菓子などをつけて返す
友人から借りたときに、利息なんていらないと断られることが多いかと思いますが、そういう場合には利息はなしにしても、返済するときに相手に気を遣わせない程度のお菓子などを添えて返済するようにしましょう。
言葉で「ありがとう」を伝えることも重要ですが、物で気持ちを伝えることも大切です。
ただし、こういうときは形の残らないものが基本です。
食べてなくなるものということで、ちょっといいところのお菓子などと一緒に、借りたお金を返しましょう。
人から借りるのとカードローンで借りるのはどちらがいい?
ここまで人から借りることを前提に、借り方のポイントをご紹介してきましたが、お金は家族や知人だけではなく、金融機関からも借りることができます。
手軽に利用できるカードローン商品も多く、消費者金融なら即日融資も受けられます。
このカードローンと人から借りるのとどちらのほうがいいのでしょう?
金利がかからなかったり、低金利で借りれたりするという意味では、人から借りるのが1番ですが、それは貸した人にリスクを負わせていることになります。
100%完済できるなら、人から借りてもいいのですが、そうでない場合には家族や友人に損をさせてしまいます。
それだけではなく信頼関係も失われてしまう可能性もあります。
人から借りるというのは手軽に思えて、返せなかったときのダメージがとても大きいという問題があります。
もちろんカードローンなら返さなくてもいいというわけではありませんが、カードローンで借りたお金を返せなかったときの責任は自分だけが負うことになります。
多少は周りに迷惑をかけるかもしれませんが、それほど痛手にはなりません。
そう考えると、いつでも返すことができる数千円程度なら友人から借りてもいいですし、数万円なら家族から借りるという方法もあります。
でもそれ以上の金額を借りたいときには、銀行や消費者金融のカードローンで借りることをおすすめします。


お金を返せなかったときのリスクをわかった上で借りること
繰り返しになりますが、人からお金を借りるというのは、返済できなくなったときに信頼関係を失ってしまう可能性があります。
このため、親しい人から借りるときでも、借用書を作ってお互いの共通認識のもと借りるようにしましょう。
数千円程度の借入れで借用書を作るのも面倒という場合でも、少なくともLINEやメールなどで記録を残しておくようにしてください。
そして、借りたら1日でも早く返すこと、借りるときに嘘はつかなことなど、とにかく信頼を失わないように気をつけましょう。
そして、できることなら人から借りるのではなく、利息を払ってでも金融機関から借りることをおすすめします。
家族や知人から借りるのは、確実に返すことができる金額までにして、高額な借入れは避けるようにしましょう。