テレビや動画のCMを見ていると、消費者金融でお金を借りるのはとても簡単そうに思えますが、取り立てが厳しかったり、違法な金利で貸し付けられたりしそうで不安という人もいますよね。
銀行から借りるのとどう違うのか、どんなメリットがあるのかも気になると思います。
ここではそんな人のために、消費者金融でお金を借りるというのがどういうことなのか、その実態についてわかりやすくご紹介していきます。
このページで分かること

消費者金融というと怖いイメージがあるかもしれないが、実際に違法な取り立てをしているところは無い。
消費者金融は国に認可されてお金を貸している業者ですので、強引な取り立てや違法な金利での融資は行いません。
大手の場合は、その多くが銀行グループの傘下に入っており、接客応対もしっかりしています。
即日融資も可能で、審査も銀行ほどは厳しくありません。
金利がやや高く、総量規制によって年収の1/3までしか借りられないというデメリットがありますが、少額な借入れなら金利差は気にする必要はありません。
初回に限り30日間利息ゼロで借りることもできますので、銀行の審査に自信がないという場合には積極的に利用しましょう。

消費者金融は国に認可された金融機関
50代以上の人にとって消費者金融というのは、あまりいいイメージがないかもしれません。
厳しい取り立てを行ったり、高い金利でお金を貸したりしていた時代があったため、どうしても質の悪い金貸しという印象が拭えません。
でも法改正などがあり、現在は大手消費者金融の多くが銀行グループの傘下に入り、違法な貸付けはまったく行っていません。
消費者金融は国に認可された、小口の融資を一般向けに行っている金融業者です。
消費者金融と闇金業者を混同している人もいるようですが、現在では消費者金融と闇金業者は明確な線引きがあり、安心して利用できるのが消費者金融です。
とても手軽に利用できるので、借りすぎる人が出ているという問題も過去にはありましたが、総量規制というルールができたことで、借りすぎるという問題も解決しています。
このため、思った以上に身近な存在として、多くの人が利用しています。
強引な取り立てをされることはない
消費者金融はサラ金と呼ばれる悪質業者が多く存在した時代があり、強引な取り立てなどをしてかなり悪いイメージがありました。
しかし現在は、悪質な取り立てが法律で禁止された為、法律で定められた範囲内の取り立てしか行いません。
闇金業者は存在そのものが違法ですので、そのような法律を守ることはありません。
深夜でも家にやってきますし、職場までやってくることもあります。
手段を選ばずに融資したお金を回収するのが闇金業者で、消費者金融はそのような取り立ては行いません。
返済が遅れた場合には電話があり、いつまでに返済するかを約束します。
それ以上の連絡はなく、約束した日に返せないというのを何回か繰り返すと、書面での督促状が届きます。
それでも返済しないと、裁判所に訴えられ、最終的には給料や資産の差押えをされます。
この流れを淡々と行われるだけで、恐喝されるようなこともありません。
もちろん、だからといって返済しなくてもいいというわけではありません。
返済しないで債務整理をすると、ブラックリストに載り、5〜10年間はクレジットカードを作れなくなります。
他からの借入れもできなくなります。
厳しい取り立てはなくても、そのようなデメリットが待っているので、借りた人は嫌でも返済しなくてはいけない状態になるというわけです。
ただ中小の消費者金融では、いまだに厳しい取り立てを行う業者もありますので注意してください。

利息も法定金利で安心

金利上限はあくまでも「上限」であり、実際にはこの数字より遥かに低い金利のところが多い。
この上限を大幅に超えてくるようなら、闇金だと考えよう。
消費者金融の金利の上限は貸金業法で、次のように決められています。
金額 | 金利 |
10万円未満 | 年20% |
10万円~100万円未満 | 年18% |
100万円以上 | 年15% |
借入額が10万円未満なら年20%以内、10万円以上100万未満なら年18%以内と設定されています。
違法な金利を取ると一発で業務停止となりますので、これを超えた金利での融資は行いません。
もしこれ以上の金利で融資していたら、それは闇金業者ということになります。
銀行に比べれば金利が高いと感じるかもしれませんが、法律の最高金利である年20%を超える金利は取らないので、その点は安心してお金を借りることができます。
法律に違反した闇金についてはこちらのページで解説しています。

消費者金融でお金を借りる4つのメリット
消費者金融でお金を借りるメリットはこの4点です。
それぞれのメリットについて詳しくご紹介していきます。
即日融資が可能
消費者金融の魅力は、なんといってもスピードが早いことにあります。
審査も30分程度で終わりますし、契約も含めて1時間もしないうちに融資を受けることができます。
銀行でも一部で即日融資を受けることができますが、通常は翌営業日もしくは翌々営業日の融資になります。
今すぐお金が必要という状態で、すぐに現金を手にすることができるため、突発的にお金が必要になったときの利用に適しています。
スマホアプリで借りることができる消費者金融がある
消費者金融はフットワークの軽さも魅力で、時代の流れに合わせた融資を受けられます。
具体的にはアイフルのようにスマホアプリでお金を借りることができるローン商品もあれば、プロミスのように申し込みから借入れまで行える「アプリローン」という商品もあります。
もちろん、通常のカードローンと同じように利用でき、カードレスで利用できますので、お金を借りていることが周りの人にバレにくいというメリットもあります。
はじめての利用だと30日間金利ゼロで借りられることもある
消費者金融は利用者拡大のために、ほとんどの業者が「30日間金利ゼロ」といったキャンペーンを行っています。
細かな部分では業者ごとに違いがありますが、その多くが初回借入れに限り30日間は利息が発生しません。
30日以内の完済すれば利息ゼロですし、返済に2ヶ月かかっても、実質の金利は半分で済みます。
給料日まで数万円借りたいというくらいなら問題なく完済できますので、初めてならお得に借りることができるのが消費者金融のメリットです。
審査基準が銀行よりも低い
多くの人が消費者金融から借りている理由が、銀行で審査落ちした人でも融資を受けられるという点にあります。
審査が甘いわけではありませんが、融資基準がやや低く設定されていますので、年収が少ない人や、パートやアルバイトの人でも借りやすいというメリットがあります。
ただし、大手消費者金融の場合は銀行と同じく、ブラックリスト入りしているような人には融資を行いません。
審査通過率も50%前後ですので、申込みをした人の半数しか借りることができていません。
誰でも簡単に借りられるわけではないので、そのことは頭に入れておいてください。
消費者金融と銀行はどう違う?

消費者金融はすぐに借りられるうえに、審査面では銀行よりいくらか上だ。
銀行は借入までにいくつかのハードルがある分、低い金利で借りられる。
消費者金融のメリットの項目で、銀行との違いを理解してもらえたかもしれませんが、それぞれの特徴について比較しながら見ていきましょう。
/ | スピード | 金利 | 審査 |
消費者金融 | 〇 | × | 〇 |
銀行 | △ | 〇 | × |
融資スピードと審査の通りやすさは消費者金融、金利の低さは銀行が有利です。
公務員や大手企業に勤めているなら銀行の審査もそれほど高いハードルにならないため、金利の低い銀行が有利です。
パートやアルバイトといった非正規雇用の場合には、銀行の融資を受けにくいため消費者金融がおすすめです。
ただ、もうひとつ決定的な違いがあります。
それが総量規制というルールで、消費者金融は総量規制によって、年収の1/3以上の借入れができません。
1社だけでなく、すべての貸金業者からの借入れの総額が、年収の1/3を超えて融資をすると金融機関が罰せられます。
例えば、年収600万円なら200万円が借りられる上限になります。
ところが銀行は総量規制の対象外ですので、上限の設定がありません。
金融商品の最大限度額の借入れをしても違法ではありません。
とはいえ、それでは銀行もリスクが高くなりますので、実際には年収の1/2までの融資になるように、自主規制として設定しています。
とはいえ、消費者金融は法律で定められていますので、絶対に年収の1/3までしか借りられません。
「少しくらいなら」と融通を利かせてくれることもありませんので、消費者金融から借り入れするときには総量規制を必ず意識して借りましょう。
銀行での借入について詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

消費者金融は規模を意識して利用する
消費者金融は大きく分けると、2つのグループに分類できます。
一つは、知名度が高い大手消費者金融、もう一つが地域に根差した中小の消費者金融です。
消費者金融からお金を借りるときは、大手と中小の2つの規模を意識して利用しましょう。
通常はアイフルやプロミスのように、よく知っている大手消費者金融での申し込みがおすすめです。
利用できるATMなどが多く、サポート体制もしっかりしています。
最初からあえて中小の消費者金融を利用するメリットはありません。
中小の消費者金融を利用するのは、大手消費者金融で審査落ちしたときや、ブラックリストに載っていて銀行や大手消費者金融から借りられないというときです。
中小の消費者金融は、大手で融資を断られた人をターゲットにしていますので、審査基準がかなり緩くなっています。
借入金額が低く抑えられてしまいますが、ブラックリスト入りした人でも、安定した収入があれば融資を行ってくれる業者もいます。
ただ使い勝手はよくありませんし、小さな金融機関ですと厳しい取り立てを行う業者もいまだにあります。
大手からは借りることができず、借入金額が50万円程度でいいのであれば、中小の消費者金融でお金を借りるというのも選択肢のひとつとして覚えておきましょう。
消費者金融でお金を借りるときは計画的に利用すること
消費者金融で借りたお金を返済が遅れると、遅延損害金がかかります。
遅延損害金の金利は延滞した日数分にかかる仕組みで、最高金利と同じ20%の金利が加算されます。
この段階で返済できれば問題ありませんが、返済できないとなると消費者金融から電話や郵便で督促されます。
さらに返済が滞り、2〜3ヶ月返済できないとなると、一括返済を求められます。
当然返済できませんので、すでにお伝えしましたように、裁判所に訴えられ、財産や給料の差し押さえが行われます。
延滞情報や契約の強制解除というのは、個人信用情報機関で管理され、すべての金融機関がそれを見ることができますので、どこからもお金を借りることができない、いわゆるブラックリスト入りした状態になってしまいます。
消費者金融はスマホアプリで借りられるなど、とてもお手軽に利用できます。
このため、無計画にお金を借りる人が増えています。
その結果、自己破産などの債務整理を行うことになり、持ち家などを失ってしまうことも珍しくありません。
消費者金融は手軽で安全にお金を借りることができますが、必ず返済計画を立てた上で利用してください。
返済できそうにもない借入れは絶対にしないこと。
借りたお金の返済をするのに、また借金をするようなことがないように気をつけてください。