
80~90万円借りるなら、返済計画をしっかり立てる必要がある。
審査に通る確率もがくっと下がるから、自分の状況を見直したうえで確実に借りられる方法を模索しよう。
最終的には生命保険や車を担保にするといったやり方も検討しておくと安心だ。
80,90万円というとかなり高額で、月収の3〜4倍くらいの金額を借りることになります。
必要になる理由は人によって違うかと思いますが、貯金がほとんどない人にとっては、これだけのお金が必要になるのは、かなり悩ましい問題ですよね。
返済計画を立てたくても、毎月どれくらい返済すればいいのかも分かりませんし、そもそも自分の属性で借りられるのかどうかも気になるかと思います。
ここではそんな人のために、80,90万円借りるときの借入条件や、融資を受けるために必要な属性について詳しくご紹介していきます。
このページで分かること
80,90万円借りるには年収240万〜270万円以上必要です。
正社員や公務員のように、安定した収入が完済まで続くステータスの人であれば、審査のハードルはそれほど高くありません。
一方で派遣社員や個人事業主といった、将来の収入が不透明な働き方をしている場合には、融資を断られる確率が高くなります。
融資を断られた場合でもフリーローンなら借りられる可能性があり、他にも車担保融資や契約者貸付制度を使うことで、カードローン以外で資金調達が可能です。

や、やっぱり確実に借りるためにはそのくらいの年収が必要なんですね…!

少なくとも年収が300万円あれば、とりあえず収入面での審査基準はクリアしていると言えるだろう。
100万円にも満たない額だからすぐに用意出来そうだが、意外と融資を受けるのは難しいんだ。
カードローンで80~90万円借りるときの借入条件
それではまず、カードローンで80,90万円借りるときの金利や返済額などをご紹介します。
カードローンで80~90万円借りるときの金利
80,90万円借りるときの金利は金融機関ごとに違います。
カードローン利用者が多い金融機関の金利は下記のようになっています。
アコム | 年7.7~18.0% |
アイフル | 年3.0~18.0% |
プロミス | 年4.5~17.8% |
三井住友銀行 | 年12.0~14.5% |
三菱UFJ銀行 | 年13.6〜14.6% |
みずほ銀行 | 年14.0% |
みずほ銀行以外はすべて金利に幅がありますが、どの金利が適用されるかは審査によって決まります。
例えばAさんは年15%で借りられたのに、Bさんは年18%というようなことがあります。
一般的には消費者金融は銀行よりも、金利が高く設定されていますので、80,90万円借りるときの金利は18%前後だと考えてください。
銀行は年14%、消費者金融は年18%が相場です。
銀行のほうが金利は低くなっていますが、それだけ審査のハードルが高くなります。
金利を比較して、低金利のカードローンを選ぶことも重要ですが、それだけ審査に通りにくくなりますので、ステータスが低いと自覚のある人は気をつけてください。
カードローンで80~90万円借りるときの最低返済金額
80,90万円借りるときに気になるのが、毎月どれくらい返済すればいいのかということですよね。
手取り月収が20万円しかないのに、毎月10万円返さなくてはいけないとなると、借りられてもすぐに返済困難に陥ります。
そこで、ここでは80,90万円借りるときの、それぞれの最低返済金額について見ていきましょう。
借入金額:80万円 | |
アコム | 24,000円 |
アイフル | 21,000円 |
プロミス | 21,000円 |
三井住友銀行 | 13,000円 |
三菱UFJ銀行 | 16,000円 |
みずほ銀行 | 16,000円 |
借入金額:90万円 | |
アコム | 27,000円 |
アイフル | 23,000円 |
プロミス | 23,000円 |
三井住友銀行 | 14,000円 |
三菱UFJ銀行 | 18,000円 |
みずほ銀行 | 18,000円 |

中には月々の返済額が2万円を超えるところも…

返済額が比較的安いところは、その分返済期間が長くなったりする。自分に合う方を選ぼう。
さすがにこれだけの金額を借りるとなると、毎月の返済額も高額になります。
アコムの場合には借入金額の3%以上と決められていますので、80万円借りたら最低でも毎月2.4万円返済しなくてはいけません。
これでは生活が苦しくなるというのであれば、銀行のように月々の最低返済金額が低めに設定されているカードローンを選びましょう。
ただし月々の返済金額が少ないということは、返済期間が長くなり、それだけ利息も膨らんでしまいます。
月々の返済金額が利息にどのような影響を与えるのか、具体的な金額を次項で説明します。
80~90万円を借りるときの返済総額
月々の返済金額ごとに、返済総額や返済期間がどれくらいになるのかを見ていきましょう。
借入金額80万円の場合
返済金額:30,000円 | |
金利15% | 994,309円(35回払い・利息:194,309円) |
金利18% | 1,049,507円(37回払い・利息:249,507円) |
返済金額:40,000円 | |
金利15% | 939,810円(26回払い・利息:139,810円) |
金利18% | 975,6141円(27回払い・利息:175,614円) |
返済金額:50,000円 | |
金利15% | 910,770円(21回払い・利息:110,770円) |
金利18% | 937,632円(21回払い・利息:137,632円) |
借入金額90万円の場合
返済金額:30,000円 | |
金利15% | 1,153,223円(41回払い・利息:253,223円) |
金利18% | 1,229,459円(43回払い・利息:329,459円) |
返済金額:40,000円 | |
金利15% | 1,079,138円(29回払い・利息:179,138円) |
金利18% | 1,126,792円(30回払い・利息:226,792円) |
返済金額:50,000円 | |
金利15% | 1,040,591円(23回払い・利息:140,591円) |
金利18% | 1,075,640円(24回払い・利息:175,640円) |
※計算サイト:https://www.mizuhobank.co.jp/retail/products/loan/card/simulation/count.html
80万円を借りて毎月3万円返済すると、完済までに約3年かかります。
このとき金利が年15%なら利息は約19万円、年18%なら約25万円も支払わなくてはいけません。
月々の返済額が少ないと生活には余裕が出ますが、それだけ返済総額が多くなるということを覚えておきましょう。
80,90万円借りるとなると、金利も返済総額に大きな影響を与えますので、できるだけ金利の低い銀行での借入れがおすすめです。
80~90万円借りるときの審査難易度と融資に必要な属性

さっき年収が重要という話が出ましたが、それ以外にも借りるための条件はあるんですか?

これだけの大金を借りるとなると、年収以外に勤続年数や他社からの借り入れ状況も見られるぞ。
カードローンを借りるときには審査がありますが、借入金額が大きいので、審査の難易度はやや高めに設定されています。
審査で重視されるのが次の項目です。
80~90万円借りるとなると、このいずれの項目も重要になってきます。
それぞれの項目について、どれくらいの属性が必要になるのか見ていきましょう。
年収
消費者金融で借りるときには、総量規制というルールによって年収の1/3までしか融資を受けることができません。
そこから逆算すると、80万円借りるには年収240万円以上、90万円借りるには年収270万円以上が必要です。
総量規制でこのように決めているのは、年収の1/3以上借りた場合に、自己破産などの債務整理をする確率が上がるためです。
このため総量規制の対象外の銀行でも、初めての融資では年収の1/3以上を貸してくれることはほとんどありません。
少なくとも年収240万〜270万円なければ、80~90万円借りることはできませんので、年収が不足している場合にはカードローンからの借入れは諦めてください。
勤続年数
金融機関は貸し倒れリスクを嫌いますので、完済までは働き続けてもらい、安定して返済できそうな人にだけ融資を行います。
具体的には同じ職場で長く働いている人にプラス評価をし、職を転々としている人にはマイナス評価をします。
統計的に同じ職場で長く働いている人ほど、仕事を辞めない傾向にあるためです。
このため80,90万円借りるとなると、現在の職場で1年以上の勤務実績が必要になります。
必ず1年以上働いていないといけないわけではありませんが、短ければ短いほど審査では落ちやすくなると考えてください。
勤務先規模
80,90万円借りるとなると、会社の規模も重視されます。
いつ倒産するか分からないような零細企業の場合には、将来が不透明ということで審査落ちする可能性が高くなります。
反対に評価が高くなるのが公務員です。
公務員は職を失うリスクがほとんどありませんので、多少他の項目にマイナス評価があっても安定した収入が続くということで、審査通過率が上がります。
雇用形態
カードローンはパートやアルバイトでも利用できますが、借入金額がここまで大きくなると、そのようなステータスの人ですと融資を断られる確率が高くなります。
派遣社員や個人事業主の場合は、いつ仕事がなくなるか分からないため、こちらも融資を受けられない可能性があります。
審査で有利なのはなんといっても正社員です。
安定した収入があるというのはとても重要視され、80,90万円借りるとなると正社員でないと難しいのが現実です。
他社からの借入れ
すでに他社から借り入れがあった場合には、審査ではかなりマイナスとなります。
例えば年収300万円で、すでに50万円借りていたとします。
総量規制によって借りられる限度額は100万円(年収の1/3)ですので、あと50万円しか借りることができません。
そうなると「80万円借りたい」とお願いしても、「50万円までしか貸せません」と断られてしまいます。
金融事故歴の有無
借りたお金を滞納するなどの金融事故を起こした人は、その履歴が5〜10年間、信用情報機関に履歴として残ります。
この履歴が残っている状態を金融ブラックと呼び、どの金融機関もお金を貸してくれません。
もし自覚がある場合には、信用情報機関に問い合わせをして、自分の金融事故履歴が残っていないか確認しておきましょう。
カードローン審査に落ちたときにすべきこと
カードローン審査の通過率は、比較的借りやすいとされている消費者金融でも、約50%しかありません。
このためカードローンの申込みをする場合には、審査落ちしたときのことも考えておく必要があります。
ここでは、カードローン審査に落ちたときに、どうすれば80,90万円借りることができるのかをご紹介していきます。
生命保険に加入しているなら契約者貸付制度を利用する
もし積立型の生命保険に加入していて、解約払戻金が100万円以上あるなら、それを利用して80,90万円借りることができます。
いくら借りられるかは生命保険の商品によって違いますが、解約払戻金の70〜90%まで無審査で借りることができます。
返済期限もありませんので、返済に追われることもありません。
ただし借入金額が解約払戻金を超えてしまい、保険が失効することもあるので、利用するときには利息だけでも返済しておきましょう。
フリーローンを利用する
カードローンは使用用途自由で、何度も借り入れできるため、金融機関にしてみると貸し倒れリスクが高い商品です。
このため審査もかなり厳しくなっていますが、使用用途が決まっていて、追加融資を受けられないフリーローンなら貸し倒れリスクが低いため、融資を受けられる可能性があります。
結婚資金や引越資金など、目的と借入金額が明確でないと利用できませんが、追加融資が必要ないのであれば、フリーローンで審査を受けてみましょう。
車担保融資で借りる
もし車に乗っているのであれば、それを担保にしてお金を借りるという方法もあります。
中古買取価格が100万円以上ないと80,90万円借りるのは難しいのですが、車を手放すことなく融資を受けることができます。
担保があるので審査のハードルはカードローンよりも低く、カードローン審査に落ちた人でも融資を受けられます。
ただし返済できなくなった場合には車を失うことになり、さらには悪徳業者も紛れていますので、業者選びを慎重に行う必要があります。
まとめ:80~90万円借りるには高い属性が必須
80~90万円借りるには240万〜270万円の年収が必要で、なおかつ収入の継続性を求められるため、正社員や公務員といった高い属性が必須となります。
月々の最低返済金額は1.3万〜2.7万円ですが、返済額が少ない場合には利息だけでも20万円以上になることもあります。
できるだけ低金利のカードローンを選び、月々の返済金額も無理のない範囲内で少しでも多く返すようにしましょう。
カードローン審査に落ちた場合には、フリーローンで審査を受け直したり、生命保険の契約者貸付制度や車担保融資などを活用したりして資金調達を行いましょう。

借りれなかったらどうしよう…って焦っていたけど、カードローン以外にも方法があるって分かって良かったです!
いざという時は車を担保にすることも考えてみよう~!

一般的に80~90万円を借りることはなかなか難しいと言われているが、絶対に無理なわけじゃない。
自分の状況に合わせて出来る方法を実践していこう。